最近某ゲームやってて思いました。
コメディとかギャグなら下手でも誤魔化せるんですが、真面目でシリアスな作品だと物凄く違和感が出てそのキャラも台詞も台無しになります。
それと、キャスティングミスも論外。
真面目な作品で、どう考えてもこのキャラにこの声あってないと思わせるようなキャスティングもやめてください・・・。
日本のゲームにありがちというか、「この人有名だから使っとけ」的なやつです。
そのキャラに声が合うかどうか、あるいはそのキャラを演じる技量や素質があるかというのは見極めてほしいです。
という愚痴です。
実写ドラマとか映画だと、吹き替えじゃない限り役者がそのまま声を発しますから、声があってるあってないの話よりも、演技力の話になってくるんですが、アニメやゲームは違います。
本当に良いのは、中の人の存在を微塵も感じさせずに、そのキャラクターが喋ってるようにしか思えないキャスティングと芝居だと思います。
そのキャラがその声で喋って違和感が皆無というようなものが理想です。
某ゲームをやっていたら、偉い立場の女性キャラクターが状況説明のようなことをする場面があったんですが、滑舌はそんなに悪くないものの、声と演技に威厳がなくて"嘘っぽい"という印象を受けました。
それと、かっこいい/かわいいキャラクターにわざとらしいかっこいい/かわいい声の演技をつけるのはやめたほうがいい。既に甘いショートケーキの上に砂糖やはちみつをぶっかけるような、クドいことをしています。
上手い役者さんってのはその加減が絶妙なんですよ。
余程のキャラクターじゃないと上塗りするようなのは危険というのが庶民の感想です。
「中の人ががんばって演じてる感」が出てしまっているのはダメ。そのキャラが頑張ってるのがわかるのは良いけど、中の人の努力を表にちらつかせては台無しです。
それはキャスティングの問題もあるんじゃないかと思います。
ちょっと棒読みっぽいけどそのキャラにはあってるという場合もあれば、感情がのった演技だけどそのキャラには全然あってないという場合もあるというのが面白いところです。
よく、俳優が声優をやるのを否定する人がいますが、それは大きな間違いです。上手ければ、そしてそのキャラにあっていれば、さらに台詞への理解度が高ければ、俳優でも全く問題ないわけです。もちろんアフレコの技術的な課題もあるのですが、「優れた声優は優れた俳優でもある」だったか、そんな言葉がどっかの事務所の理念にありましたね。