Échec Complet

ゲームの話や商品レビュー、日記、雑記。ビットコイン。

「人喰いの大鷲トリコ」 クリア後の感想と評価

PS4用ソフト「人喰いの大鷲トリコ」をクリアしました。

 

f:id:bettergear:20161216220815j:plain

 

主人公の少年と共に冒険する大鷲の「トリコ」は、これまでプレイしたゲームの中で、最も優れたAIを持つキャラクターだと感じました。

頭が良いというよりも、状況に応じて本当の生き物のように自然な行動を取るという意味です。

そして、動物としての行動やその動き、モーションのリアリティが凄まじく、圧巻の一言です。

トレーラー等の動画でもわかるのですが、実際にプレイしてみるとさらにその凄さが体験できます。羽の動き1つ1つも細かい。

 

プレイヤーの言うとおりに100%動いてくれるわけではないのですが、「こっちの意図がわかってくれたか!」と心の底から感じられるようなトリコのAIは、プレイしていて非常に新鮮な気分を味わえました。

また、それによってトリコと少年の絆やお互いの信頼関係が徐々に強まっていくのがはっきりと見えました。

 

ストーリーも謎に満ちていて、どういう真相があるのかというのを知りたいと思える、好奇心をくすぐるものでした。

ストーリーも個人的にはかなり心を打たれるものでした。

ストーリーの語り方も非常にセンスを感じます。

少年とトリコの冒険そのもの、ゲーム体験が既にストーリーと化しており、一層感情移入できました。

 

本作のグラフィックスは最先端というほどではないものの、ICOワンダと巨像にもあったような独特な味わいと、建造物やトリコをかなりの迫力で見せることに成功しており、映画館のスクリーンでプレイしたい気分になりました。

 

ゲームプレイは、難しいようでそこまで難しくないパズル要素がメインで、アクションといえるものは少なめです。したがって、アクションが苦手でもそこまで苦労しないでしょう。

トリコと協力しての謎解きは非常に達成感がありました。

 

アンチャーテッドのように、ゲームプレイからシームレスにカットシーンに突入し、カットシーンだとわかっていてもコントローラーをぎゅっと握ってしまう素晴らしい演出でした。

 

音楽も素晴らしかったですし、サウンドデザインも申し分ないです。

主人公が特定の言語ではなく、架空の言葉というのも良いです。また、少年を演じた方の芝居も良かった。トリコの鳴き声も本物の動物のようにリアルです。そして感情が伝わってくる。

 

残念な点としては、カメラがややぎこちない点が挙げられます。カメラを自由にぐるぐる回せない感じです。狭い場所ではトリコと壁の間にカメラが挟まり、何も見えないというようなことも・・・。

しかし、個人的にはそれほど気になりませんでした。こういうものかと思えば中盤以降ではそこまでカメラを気にすることはなかったです。

 

トリコがなかなか思い通りに動いてくれないことや、謎解きのヒントがあまりに少なすぎるという場所もあり、そのあたりは人によってはフラストレーションになるかもしれません。

 

クリアまでは10時間程度だと思われます。

短いですが、十分満足できるだけの濃さがあります。

長く遊べるゲームを探している人には向いていないかもしれません。

 

通常のPS4だとフレームレートの低下が激しいです。屋外だと20~24fps程度まで下がってる気がします。カクカクというレベルではないですが、重いなと感じました。

PS4 Proだと大丈夫らしいです。

 

少年が出来ること、トリコが出来ることでお互いに助け合ってゴールを目指していく。

トリコが落ちそうになる少年を口で掴まえて助けるシーン。わかっていてもドキドキします。

 

人喰いの大鷲トリコは、上田文人さんの作品ならではの独創性に溢れた記憶に残るゲームでした。普段ゲームをプレイしない人の横でトリコをプレイしたら全員楽しめるんじゃないかと思います。

トリコの動物としてのAIが優れている分、少しの辛抱が必要ですが、他のゲームでは得られない感覚を得られることでしょう。

 

総合評価:90  

 

 

 

ラストオブアスのクリエイティブディレクターのNeil Druckmann氏がTwitterで「最高傑作だ!ありがとう上田文人と開発会社。次のゲームまで10年待たせないでね。」

と絶賛していましたが、クリアしたら本当にそんな気分にさせられました。

 

広告を非表示にする